レビュー

raytrek ZFレビュー|4K動画の編集も超快適なハイスペックモデル

raytrek ZF

ドスパラが販売するクリエイターパソコン、raytrek ZFをお借りしました。

Core i9-10900KとRTX2070 SUPERに加え、メモリも32GB搭載した超ハイスペックモデル。

4K動画の編集やRAW現像など、各種クリエイティブ用途がどれくらい快適になるのかじっくり検証しました。

業務用途でもバリバリ活躍するデスクトップパソコンを探している方は、ぜひご覧ください。

raytrek ZFの仕様や特徴

raytrek ZF

raytrek ZFがどういったパソコンなのか、特徴を整理すると以下の通り。

動画や写真など幅広い用途で活躍

ストレージの拡張性が極めて高い

翌日出荷の超スピード納品に対応

人気ゲームも高画質でプレイ可能

見た目のおしゃれさには欠ける

詳しいスペックなど、順にご紹介します。

スペック

CPUやグラフィックカード(GPU)など、お借りしたパソコンの基本構成は以下の通り。

OSWindows 10 Home 64ビット
CPUCore i9-10900K
GPUGeForce RTX2070 SUPER
メモリ32GB(8GB×4)
ストレージNVMe M.2 SSD 512GB
HDD 4TB
価格187,980円~

CPUは第9世代のCore i9-10900Kで、10コア20スレッドで動作周波数は3.70GHz(最大5.30GHz)とデスクトップ向けCPUとしてはハイエンドクラス。

スペックの高さゆえに最大消費電力(TDP)も125Wと高めです。

詳しいスペックが気になる方は、CPU-Zの結果をご覧ください。

CPU-Zの結果

製品版はCore i9-10900KFが搭載されています。映像出力機能を持たないモデルですが、CPUとしての性能にほとんど差はありません。

グラフィックカードはGeForce RTX2070 SUPER。

4K動画の編集をはじめ、3DCG制作などの用途で役立つほか、最新PCゲームを最高画質でサクサク動かせる実力があります。

GPU-Zの結果はこちら。

GPU-Zの結果

ストレージは標準仕様でHDDが4TBとたっぷりなので、RAWデータや動画素材を大量に保存したい方も安心。

メモリも32GB(8GB×4)と余裕があるため、4K動画にAfter Effectsで演出を加えるような重い作業でない限り、ストレスを感じる場面はほとんどないでしょう。

ケース外観

raytrek ZF

ここからはケースの外観を見ていきます。

左側面
右側面

お世辞にもおしゃれとはいえませんが、実用性の高いシンプルなデザイン。

いわゆる普通のデスクトップパソコンといった見た目です。

仕様上の大きさは509(奥行)×440(高さ)×207(横幅)mmと、かなり大きめ。

本体重量も約13kgとヘビー級です。

天面
底面

天板と底面の一部はメッシュ状になっていて、パソコン内部に熱がたまりにくい設計になっています。

静音性より冷却性能を重視しているようで、CPUファンの回転音やHDDの駆動音はそれなりに聞こえます。

インターフェイス

前面

ここからは各種インターフェイスを見ていきます。

DVDスーパーマルチドライブが標準搭載されていますが、+8,080円でBlu-rayドライブにカスタマイズも可能。

前面のインターフェイス

前面にはUSBポートやカードリーダーがあります。

前面の主な入出力端子
  • USB3.0 ×2
  • カードリーダー(microSD、SD)
  • イヤホン出力
  • マイク入力
  • 電源
  • リセット

XQDカードやCFexpressカードなどを読み込むには、別途カードリーダーを用意しましょう。

背面

背面の主なインターフェイスは以下の通り。

背面の主な入出力端子
  • PS/2 Mini DIN 6ピン ×1
  • USB2.0 ×2
  • USB3.2 Gen2(Type A)×2
  • USB3.2 Gen1(Type A)×2
外部モニターとの接続ポート

モニターとの接続は以下の通り。

モニターとの接続端子
  • HDMI ×1
  • DisplayPort ×3

ひとつ注意点として、標準仕様だと無線でインターネットにつなげられません。

必要な方は追加オプションでWiFi 6に対応した無線LANの拡張カード(+6,980円)を選びましょう。

Amazonなどで外付けの無線LAN用アダプターを別途購入するのもひとつです。

ケース内部

ケース内部はご覧の通り。

ケース内部
ケース内部

裏配線ではないためケーブル類がごちゃついているものの、メンテナンスのしやすさは抜群。

搭載されているパーツについて、それぞれ簡単にご紹介します。

CPUクーラー

CPUクーラー

CPUクーラーはドスパラではお馴染みの静音パックまんぞくコース。

空冷式のシングルファンで、冷却性能はそこそこ高いです。

Core i9-10900Kは発熱しやすいCPUなので、筆者としては水冷式のCPUクーラーに変更したいところですが、記事執筆時点でCPUクーラーはカスタマイズに非対応。

とはいえ今回検証した限り、CPUの発熱によるサーマルスロットリング(温度上昇による性能低下)は見られなかったので、気にする必要はないかもしれません。

少しでもCPUクーラーの冷却性能を高めたい方は、CPUグリスのカスタマイズがおすすめです。

グラフィックカード

グラフィックカード

グラフィックカードはZOTAC製の外排気タイプが搭載されていました。

上位モデルのRTX2080 SUPERやRTX 2080Tiにカスタマイズできますが、動画編集などのクリエイティブ用途がメインであればRTX2070 SUPERで十分でしょう。

4Kモニターでパソコンゲームをがっつり遊びたい方はRTX 2080Tiへのカスタマイズを検討してもいいかもしれませんが、+56,980円と高額です。

メモリ

メモリ

メモリはヒートシンク非搭載のシンプルなものが4枚(8GB×4)刺さっています。

最大128GB(32GB×4)まで増設可能ですが、+71,500円となかなかのお値段。

用途次第ではあるものの、32GBあればメモリ不足を実感する場面はあまりないでしょう。

写真やイラストがメインなら、16GB(8GB×2)に減らしても支障はでません。

ストレージ

ストレージ

ストレージはNVMe SSD 512GBとHDD 4TBのデュアルストレージ構成。

カスタマイズでSSDやHDDを増設できるので、予算と用途に合わせて判断してください。

raytrek ZFはストレージのシャドウベイがとても豊富で、2.5インチが3台、3.5インチは8台まで搭載可能。

3.5インチ
3.5インチ
2.5インチ
2.5インチ

外付けストレージなどを使わずとも、PC1台でバックアップなどの対策が取れます。

ただし、パソコンの扱いに慣れていない方は、注文時にストレージを多めにしておくことをおすすめします。

マザーボードとストレージをつなげるためのSATAケーブルは付属しておらず、配線を整えるのも少々コツがいるため、プロに任せたほうが無難です。

電源

電源

電源は750W(80PLUS GOLD)のプラグインタイプが搭載されていました。

80PLUSとは電源の変換効率を表すもので、各グレードの電気変換効率を表にまとめると以下の通り。

80PLUS 変換効率のちがい
負荷率20%50%100%
STANDARD80%80%80%
BRONZE82%85%82%
SILVER85%88%85%
GOLD87%90%87%
PLATINUM90%92%89%
TITANIUM92%94%90%

グレードの高い電源ほど発熱を防げるため、パソコンの故障率を(理論上は)下げられます。

電源の選び方についてはいろいろな意見がありますが、筆者としてはGOLD以上なら問題ないと判断しています。

クリエイティブ性能の検証

raytrek ZF

ここからは実際にraytrek ZFで各種ソフトウェアを動かして、どれくらい快適に作業できるかを見ていきます。

検証に使用したソフトは以下の5つで、いずれもWUXGA解像度(1,920×1,200)のカラーマネジメントモニターを使用しました。

  1. Photoshop
  2. Lightroom
  3. Premiere pro
  4. Illustrator
  5. CLIP STUDIO PAINT

順にご紹介します。

Photoshop

Photoshop

まずは画像加工ソフトの代名詞的存在、Photoshopでテスト。

7,360×4,912ピクセルの写真データを軽めにレタッチしてみたところ、処理が重くなるような場面は一切なし。

トーンカーブや色味の調整など、何十枚とレイヤーを重ねるようなレタッチでもスムーズに動かせるでしょう。

各種フィルター類の適用も試したところ、いずれも2~3秒で処理が完了。

さすがに多少の時間がかかるものの、一般的なノートパソコンだともっと時間がかかりますから、とても快適です。

Lightroom

Lightroom

続いてLightroomでRAWデータの書き出し速度をチェック。

書き出し条件は以下の通り。

Lightroomの書き出し条件
画像形式JPEG
画質100
カラースペースsRGB
画像のサイズ未調整(撮影データそのまま)
解像度350
メタデータすべてのメタデータ
(人物情報や撮影場所の情報は削除)

画素数別にそれぞれ100枚を書き出して、かかった時間を計測しました。

画素数別 RAW現像の処理速度
4575万画素
Nikon D850
2:27
3635万画素
Nikon D810
1:49
2420万画素
SONY α7 III
1:21
2020万画素
Canon G7 X
1:06

画素数が多くなるほど、書き出しにかかる時間も長くなります。

D810のRAWデータ100枚を1分台で書き出せるなら極めて優秀。

日々時間に追われているプロカメラマンも、安心して業務用途で使える性能の高さです。

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Premiere pro

Premiere pro

動画編集の性能をPremiere Proでチェック。

高性能なCPUとGPUが搭載されていて、さらにメモリも32GBあるので、終始スムーズに編集できました。

重いエフェクトもスムーズにプレビュー表示ができて、とても快適。

4K動画の書き出しに、どれくらい時間がかかるかも検証しました。

検証のために用意したのは、GoPro HERO7 Blackで撮影した4K 60fpsの動画データ。

書き出し条件とかかった時間は以下の通り。

H.264(Youtube 1080p FHD)3:23
H.264(Youtube 2160p 4K UHD)3:52

一般的な薄型ノートパソコンだと4K動画の書き出しに40分以上かかることもザラなので、爆速です。

動画編集用のパソコンとしても大活躍します。

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Illustrator

Illustrator

Illustratorをスムーズに動かせるかどうかもチェック。

ちょっとしたロゴを作ったり、高解像度の写真データを埋め込んだチラシ用の印刷データを整えたり、いずれもスムーズに動かせました。

ファイルサイズが数GBを超えるような重たいデータでも、スムーズに動かせるでしょう。

CLIP STUDIO PAINT

CLIP STUDIO PAINT

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)も動かしてみたところ、まったく問題なく動かせました。

使用したペンタブはワコムのIntuos Small。

サンプルの絵が下手くそなのは筆者の仕様です。

クリスタなどのペイントソフトは比較的動作が軽いので、raytrek ZFは少々オーバースペック。

イラストやマンガの制作がメインなら、パソコンのスペックをもう少し落としても快適度は変わりません。

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各種ベンチマーク結果

raytrek ZF

各種クリエイティブソフトを快適に動かせることがわかったところで、ここからは各種ベンチマークソフトの検証結果をご紹介します。

まずはパソコンの総合的な性能をチェックするPC Mark10を試したところ、7,639という強烈なハイスコアが出ました。

PC Mark10のスコア

一般的な薄型ノートPCだと「Digital Content Creation」のスコアは4,000ちょっとですから、恐ろしいポテンシャルを秘めています。

各種クリエイティブ用途はもちろん、ExcelやWordなどの事務作業、ゲームもサクサクこなせるスペックです。

計測結果はいずれも当サイトで検証したものなので、あくまで参考程度にお考えください。

CINEBENCH

CINEBENCHでCPUの性能をチェックしてみました。

R15
R15
R20
R20

主なCPUとCINEBENCH R15のスコアを比較してみると以下の通り。

CINEBENCH R15 スコア比較
Ryzen9 3900X
3,127
Core i9-10900K
2,676
Ryzen7 3700X
2,129
Core i9-9900K
2,010

IntelのCPUとしてはトップレベルのスコアですが、AMDのRyzen9 3900Xとは大きな差があります。

極めて高性能なCPUであることには間違いありません。

Crystal Disk Mark

CrystalDiskMarkでストレージの転送速度をチェックしたところ、M.2 SSDは読み込みで3,460MB/sと素晴らしいスコアが出ました。

書き込みは若干速度が落ちるものの、実用上はほとんど気になりません。

M.2 SSD

M.2 SSD

HDD

HDD

HDDは標準的な転送速度でした。

転送速度に大きな差があるので、頻繁に扱うデータはM.2 SSDに保存、動画素材や使用頻度の低いデータはHDD、と使い分けると快適です。

一般的なSSD(SATA)やHDDと平均的な転送速度を比較すると、以下の通り。

ストレージの転送速度
NVMe M.2 SSD
(Gen4)
5,000
NVMe M.2 SSD
3,000
SSD(SATA)
550
HDD
120

NVMe M.2 SSD(Gen4)は、今のところ第3世代のRyzenとX570チップセットのマザーボードの組み合わせという限られた環境下でしか使えません。

Fire Strike

Fire Strike

主にパソコンゲームを動かすうえで重要な指標となる、3DMarkのFire Strikeを走らせたところ、スコアは21,571でした。

主なグラフィックカードとスコアを比較すると以下の通り。

Fire Strike スコア比較
RTX2080 Ti
24,352
RTX2080
21,808
RTX2070 SUPER
21,571
RTX2060 SUPER
18,668

上位モデルのRTX2080とほぼ同じ結果でした。

4K動画の編集や高解像度のRAWデータをスムーズに処理できるのはもちろん、最新3Dゲームも最高画質でサクサク動かせるスコアです。

VR Mark

参考までに、VR Markの各種スコアはご覧の通り。

Orange Room
Orange Room
Cyan Room
Cyan Room
Blue Room
Blue Room

重めのVRゲームも快適に動かせるスコアです。

VRゲームをプレイするには、別売りのヘッドマウントディスプレイが必要です。

Steam VRパフォーマンステスト

Steam VRパフォーマンステスト

Steam VRパフォーマンステストも、最高スコアの「レディ」を叩き出しました。

オンラインゲーム

有名オンラインゲームのベンチマークソフトも走らせました。

解像度は1920×1080(フルHD)に設定したところ、重量級ゲームのFF15を最高画質で「とても快適」という結果でした。

グラフィックの重いパソコンゲームも、快適に動かせてしまいます。

グラフィックが軽めのFF14やドラクエXなら、WQHDや4Kなどの高解像度モニターでもサクサク動かせるでしょう。

FF15

FF15
高品質9991(とても快適)
標準品質13326(非常に快適)
軽量品質17055(非常に快適)

FF14 漆黒の反逆者

FF14のベンチ-マーク
最高品質20367(非常に快適)

ドラゴンクエストX

DQXベンチマーク
最高品質24550(すごく快適)

フレームレート検証

フレームレート検証

ベンチマークソフトを走らせるだけではなく、実際にフルHDモニターでフォートナイトを動かして、どの程度フレームレートを出せるか検証しました。

最高画質
130fps
高画質
174fps
中画質
226fps
低画質
278fps

最高画質でも100以上をキープできるので、非常に快適です。

低画質まで落とせば、フレームレートが300を超える場面もあるほど。

高リフレッシュレートに対応したゲーミングモニターにつなげれば、PS4やSwitchでは体験できない高画質・高フレームレートで遊べます。

raytrek ZFはクリエイター向けのPCではありますが、ゲーミングPCとしてもハイエンドクラスに匹敵する実力を秘めています。

拡張性抜群のクリエイターPC

raytrek ZF

レビューのまとめとして、raytrek ZFの特徴をおさらいします。

動画や写真など幅広い用途で活躍

ストレージの拡張性が極めて高い

翌日出荷の超スピード納品に対応

人気ゲームも高画質でプレイ可能

見た目のおしゃれさには欠ける

標準仕様の場合、配送料と消費税込みで210,078円と安い買い物ではありませんが、搭載されているスペックを考えれば決して高くはありません。

動画や写真、3DCGなどの用途はもちろん、事務作業やゲームでも活躍する汎用性抜群のクリエイターPCです。

翌日出荷という業界内でもトップレベルのスピード納品に対応しているので、仕事の都合で少しでも早くパソコンが欲しい方も安心。

さらに記事執筆時点では48回まで分割手数料も無料。

業務用パソコンとしてはもちろん、趣味には本気で取り組みたい!という方にもおすすめのハイスペックマシンです。

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