レビュー

DAIV-NG4300シリーズのレビュー|薄くて軽いクリエイターノート

DAIV-NG4300

マウスコンピューターが販売するクリエイター向けノートパソコン、DAIV-NG4300シリーズをお借りしました。

記事執筆時点のDAIVのラインナップで、もっともコンパクトで薄いノートパソコン。

パソコンを常に持ち運びたいクリエイターの方にぴったりのモデルです。

とはいえ、ボディが薄いだけで性能が低くては意味がありません。

果たしてどれだけの実力を秘めているのか、じっくり検証しました。

DAIV-NG4300シリーズの特徴

DAIV-NG4300

DAIV-NG4300シリーズがどういったパソコンなのか、まずは基本的なスペックから順にみていきます。

スペック

CPUやストレージなど、今回お借りしているモデル(NG4300H1-M2S5)の基本スペックは以下の通り。

OSWindows 10 Home 64ビット
CPUCore i7-8565U
GPUGeForce MX250
メモリ16GB
ストレージNVMe M.2 SSD 512GB

それぞれの項目について詳しくご説明します。

CPU

CPUは薄型ノートパソコンによく使われる、末尾に「U」を冠したモデル。

詳しいスペック面は、CPU-Zの結果をご覧ください。

CPU-Z

主なノートパソコン用CPUと、ベンチマーク結果(CINEBENCH R15)を比較した結果は以下の通り。

CINEBENCHの結果比較

高性能なゲーミングノートなどによく使われるCore i7-8750Hには敵いませんが、決して悪い結果ではありません。

GPU(グラフィックス)

グラフィックスはモバイル環境に最適化されたGeForce MX250を搭載。

詳しい性能面はGPU-Zの結果をご覧ください。

GPU-Zの結果

一般的な薄型パソコンだとCPU内蔵型のGPU(Intel UHD Graphics620など) がよく使われますが、MX250は3倍ほど高性能です。

Fire Strikeの結果を比べてみると以下の通り。

Fire Strikeの結果

主にゲーム用途で使われるGTX1050には敵わないものの、薄型ノートパソコンとして考えれば十分すぎるほど高性能です。

メモリ

今回お借りしているモデル(NG4300H1-M2S5)はメモリ16GBを搭載。

メモリ8GB搭載モデルもありますが、動画編集も考えているなら16GB以上欲しいところ。

予算に余裕があれば、メモリは16GBを選びましょう。

ストレージ

M.2 SSD

ストレージは高性能なM.2タイプのものが使われていて、標準仕様だと容量は512GB。

大量のデータをパソコンに保存する方は、オプションでストレージ容量の追加をおすすめします。

Crystal Disk Markで転送速度をチェックした結果は以下の通り。

DAIV-NG4300のストレージ性能

一般的なSSD(SATA)の転送速度は550MB/sですから、単純に3倍以上速いです。

パソコンの起動や各種ソフトウェアの立ち上げ、大容量データの読み込みなど、明らかにパソコンの反応が速くなったと感じることでしょう。

ちなみに、ハイエンド仕様のM.2 SSD(NVMe)に変更すれば、転送速度は3,000MB/sを超えます。

ストレージの転送速度

ただし、高性能なストレージにするほど値段も高く(+19,800円~)なります。

ラインナップ

DAIV-NG4300

DAIV-NG4300シリーズのラインナップを表にまとめました。

グラフィックスはいずれもGeForce MX250を搭載しています。

モデルCPUストレージメモリ価格(税別)
NG4300E1-S2Core i7-8565UM.2 SSD 256GB8GB129,800円〜
NG4300S1-S5Core i7-8565UM.2 SSD 512GB8GB139,800円〜
NG4300H1-M2S5Core i7-8565UM.2 SSD 512GB16GB149,800円〜
NG4300U1-M2S10Core i7-8565UM.2 SSD 1TB16GB159,800円〜

上位モデルほどストレージとメモリの容量が増えていきます。

先ほどもお伝えしたようにメモリは16GB欲しいところですが、ストレージについては最小限の容量でもなんとかなります。

今は外付けのHDDやSSDも安くなっていますし、Dropboxなどをはじめとしたクラウドストレージを使うのもひとつです。

予算や用途に合わせて、ぴったりのモデルを見つけましょう。

記載している仕様および価格は記事執筆時点のものです。パソコンの仕様や価格は変動するものなので、最新情報は都度公式サイトにてご確認ください。

外観・大きさ

ここからはDAIV-NG4300の外観を見ていきます。

DAIV-NG4300の天板

マットなグレーにDAIVのロゴのみというシンプルなデザインです。

仕様上の大きさは320.2×214.5mmと、A4クリアファイルとほぼ同じ大きさ。

DAIV-NG4300のサイズ

分厚さも17.5mmしかないので、一般的なビジネスバッグなら問題なく収まるでしょう。

パソコンの収納スペースに余裕のないカメラバッグでも、このサイズなら無理なく持ち運べます。

底面はご覧の通り。

DAIV-NG4300の底面

パソコン内部の熱を逃がすために、一部メッシュ状になっています。

ACアダプター

DAIV-NG4300のACアダプター

ACアダプターは65Wのコンパクトなタイプ。

今まで「DAIVのノートパソコンはACアダプターがデカくて重い」というイメージが強かったのですが、このサイズなら持ち運びも楽です。

バッテリーの動作時間も仕様上は約14.7時間あるので、ちょっとした事務作業程度ならACアダプターを持ち運ぶ必要はなさそうです。

ただし、写真や動画の編集などはパソコンの電力消費が激しくなるため、なるべくACアダプターにつなげて作業することをおすすめします。

重量

パソコン単体の重量は実測で約1.1kg、ACアダプターが加わっても約1.4kgと軽いです。

DAIV-NG4300の重量
ACアダプターも含めた重量

リュックタイプのビジネスバッグなら、ほとんど重さを感じないほど。

「クリエイター向けのパソコンが欲しいけど、大きくて重いのはイヤだ・・・」

と考えている方にこそ、おすすめしたいマシンです。

インターフェイス

ここからはインターフェイスを見ていきます。

最低限のものはそろっていますが、SDカードなどを読み込むためのリーダーがありません。

カメラから写真データを取り込む際などは、外付けのカードリーダーを別途用意する必要があります。

右側面のインターフェイス
  1. USB3.0(Type-C)
  2. USB3.0(Type-A)
  3. HDMI
  4. 電源

外部のモニターとつなげるときはHDMIポートを使いましょう。

Mini DisplayPortやVGA端子は搭載されていません。

左側面のインターフェイス
  1. 盗難防止ロック
  2. LAN
  3. USB2.0(Type-A)
  4. USB3.0(Type-A)
  5. イヤホン出力

インターネットは無線でつなげられますが、有線でつなぐためのLANも搭載されています。

マイクの端子は非搭載なので、動画編集などでマイクを使う方はUSBで接続できるタイプを用意する必要があります。

ケース内部

DAIV-NG4300のケース内部

基本的に開ける必要はありませんが、参考までにケース内部をご紹介します。

バッテリー(写真下側)の存在感が強いです。

メモリとM.2 SSDは写真中央あたりに設置されています。

ある程度の知識とスキルがある方以外、メモリやストレージの交換・増設はオプションで選ぶことをおすすめします。

キーボード

DAIV-NG4300のキーボード

キーボードはテンキーを省いた日本語配列。

右下のスクロールキーが小さめなので、慣れるまでは少し大変かもしれません。

キーピッチは一般的な約18mmですが、実際にタイピングしてみると、もう少し広いように感じました。

キーストロークは1.4mmとほんのり浅めです。

電源ボタン

大きなクセもなく打ちやすいキーボードですが、あえて気になるところを挙げるなら、電源ボタンが少し奥まっていて押しにくいです。

頻繁に押すボタンではないので、とくに問題はないのですが。

一体型タッチパッド

タッチパッドは一体型で、ON/OFFの切り替えが可能です。

マウスやペンタブなどを使うときは、誤操作を防ぐためにOFFにしましょう。

バックライト

バックライトも搭載されているので、暗い場所で作業するときもミスタイプを防げます。

キータイプ音

キータイプ音はカタカタ系で、強く叩かない限り比較的静かです。

30秒ほどの動画を作成したので、実際に聞いてみてください。

品のないカチャカチャ音はしないので、静かな場所で作業をするときも安心です。

ディスプレイ

DAIV-NG4300のディスプレイ

ディスプレイは14型のフルHD(1,920×1,080)解像度でIPSパネルを採用。

あえて蛍光灯が映り込むように撮影していますが、ノングレア(非光沢)仕様なので目立ちません。

ツルツルの光沢仕様だと、カフェなどで作業したとき、席によっては蛍光灯が映り込んで見づらくなります。

ノングレア液晶は目も疲れにくいため、長時間作業する人にもおすすめです。

ナローベゼルを採用

DAIV-NG4300シリーズのウリといえば、ナローベゼル(狭額縁)です。

実測で左右は約4.8mm、上部は約10.2mmでした。

側面のベゼル
上部のベゼル

今までの一般的なノートパソコンと比べてベゼルが格段に狭いため、14型ながら13.3型と同等クラスのサイズに仕上がっています。

個人的には、ベゼルが狭いほど作業に集中しやすくなるように感じます。

sRGB比は約100%

色域のグラフi1 Profilerでディスプレイの色域をチェックした結果は以下の通り。

NEXTGEAR-NOTE i5565の色域
  • sRGB比:100%
  • AdobeRGB比:74%

AdobeRGB比は少し低いものの、sRGB比が約100%なので実用上は問題ないでしょう。

プロのフォトグラファーをはじめ、フォトコンテストで入賞を目指すような方は、ハードウェアキャリブレーションに対応したカラーマネジメントモニターを使うべきです。

ただ、ディスプレイの色域は決して狭くないものの、カラープロファイルのグラフは少々いびつな形になっています。

プロファイルのグラフ

仕事で使う前提なら、X-riteのi1Display Proなどでキャリブレーションしてから使いましょう。

趣味やプライベートで使うなら、そこまで気にする必要はありません。

クリエイティブ性能の検証

DAIV-NG4300

ここまでDAIV-NG4300シリーズの基本的なスペック面をご紹介しました。

ここからは実際に各種ソフトウェアを動かして、どれくらい快適に作業できるかを検証しました。

Photoshop

Photoshopの操作

まずは画像加工ソフトの代名詞的存在、Photoshopを試しました。

ちょっとした画像加工ならまったく問題なく動かせますし、写真の色味調整なども難なくこなせます。

ポートレートのレタッチも、何十枚とレイヤーを重ねるようなものでなければ問題ありません。

ただ、Photoshopを動かすうえではディスプレイの上下幅が少々狭く感じます。

作業効率を高めたいなら、外付けのモニターにつないだほうがよさそうです。

フィルター適用もスムーズ

7,360×4,912pixelの写真データに各種フィルター類を適用したところ、いずれも2~3秒ほどで処理が完了しました。

フィルタの適用
フィルタの適用

Webサイト用のバナー画像を作ったり、写真のゆがみを整えたり、ほとんどの用途でスムーズに動かせます。

Lightroom

lightroomでRAW現像

続いてLightroomでRAWデータの書き出し速度をチェックしました。

使用したのは有効画素数3,635万のニコンD810で撮影したRAWデータ100枚で、書き出しにかかった時間は4分5秒。

なかなか速いです。

Lightroomの書き出し条件は以下の通り。

書き出し条件

画像形式:JPEG
画質:100
カラースペース:sRGB
画像のサイズ:未調整(撮影データそのまま)
解像度:350
メタデータ:すべてのメタデータ(人物情報や撮影場所の情報は削除)

主なCPUと結果を比較したグラフはこちら。

RAW現像の処理速度

Lightroomの書き出しは高性能なCPUほど速くなります。

さすがに高性能なデスクトップパソコンやゲーミングノートには敵わないものの、100枚を4分で書き出せれば十分でしょう。

Premiere pro

Premiereproの検証

動画編集の性能をチェックすべく、Premiere Proをインストールしたところ、以下のような注意画面が表示されました。

Premiereproの警告画面

要は「画面が小さいので作業しづらいですよ?」ということ。

使い方次第ではありますが、Premiere ProはPhotoshopやIllustrator以上に作業パネルが多くなりがちなので、14型のディスプレイは少し見づらいです。

パソコンのスペック面はとくに問題なく、不要なシーンをカットしたり、テロップや効果音を付ける程度の編集なら快適に動かせます。

メモリ8GBのモデルだと、少々しんどい場面が出てくるかもしれません。

作業中にPremiere proがフリーズすると地獄を見ますから、動画編集をするつもりならメモリは16GB以上載せましょう。

4K動画の書き出し

4K動画の書き出しに、どれくらい時間がかかるかも検証しました。

検証のために用意したのは、GoPro HERO7 Blackで撮影した4K 60fpsの動画データ。

書き出し条件とかかった時間は以下の通り。

H.264
Youtube 1080p FHD17:36
Youtube 2160p 4K UHD28:31

さすがに4K動画の書き出しは時間がかかります。

Youtuberのように毎日動画を編集する方、4K動画もガッツリ扱う方は、もう少しスペックの高いパソコンを使ったほうが快適です。

Illustrator

イラレの検証

Illustratorをスムーズに動かせるかどうかもチェックしました。

ちょっとしたロゴを作ったり、名刺用の印刷データを整えたりする程度ならスムーズに動かせます。

ただし、Photoshopと同じく画面が狭く感じるため、ガッツリ作りこむような作業は少々つらいかもしれません。

ポスターやチラシを作るようなときは、外付けのモニターにつなげたほうが作業効率はアップします。

CLIP STUDIO PAINT

クリスタ

USBでペンタブをつないでCLIP STUDIO PAINTを動かしてみたところ、まったく問題なく動かせました。

使用したペンタブはワコムのIntuos Smallです。

ちょっとしたお絵かき程度なら気にならないものの、漫画のコマ割りなどを書き込んでいくとなると、もう少し大きいディスプレイが欲しくなります。

やはりクリスタを使う上でも、快適さを求めるなら外付けのモニターは必須といえそうです。

ゲーム用途の性能チェック

DAIV-NG4300

本来の用途とは異なりますが、GeForce MX250の実力を検証するために各種パソコンゲームを動かした結果もご紹介します。

ゲーミング用途のGPUではないため限界はあるものの、軽いゲームならそれなりに動かせることがわかりました。

ベンチマーク結果

まずはパソコンゲームの定番ベンチマークソフトを走らせました。

いずれも解像度は1920×1080(フルHD)のノートパソコンに設定しています。

重量級ゲームのFF15はさすがに厳しいですが、FF14やドラクエXは最高画質で快適に動かせることがわかりました。

MMORPGが好きで、外出先や出張中なども空き時間にログインしたい方にぴったりのパソコンです。

このサイズのパソコンでFF14を動かせる時代が来るなんて、いい時代になりました。

FF15

FF15
高品質1210(動作困難)
標準品質1900(動作困難)
軽量品質2600(やや重い)

FF14 漆黒の反逆者

FF14のベンチ-マーク
最高品質3762(快適)
高品質5390(とても快適)
標準品質8001(非常に快適)

ドラゴンクエストX

DQXベンチマーク
最高品質10116(すごく快適)
標準品質11827(すごく快適)
低品質15526(すごく快適)

軽いゲームをプレイ

ベンチマークを走らせるだけではなく、実際に軽いゲームをプレイしてみました。

今回試したのは以下の2つ。

  • ロケットリーグ
  • ロックマンクラシックコレクション

画面がカクついたり、読み込みに時間がかかるようなこともなく、スムーズに遊べました。

ロケットリーグ

ロケットリーグ

eSportsの大会も開催されるほど人気の高いロケットリーグは、パソコンの推奨環境がかなり低め。

MX250でも常時100前後のフレームレートをキープできました。

スポーツカーでサッカーをするというシンプルなゲームですが、非常に奥が深くてハマります。

マウスとキーボードで簡単に動かせて、1マッチ5分で終わるので、仕事で疲れたときの息抜きにぴったり。

ロックマンクラシックコレクション

ロックマン

ロックマンクラシックコレクションは、かつてファミリーコンピューター用ソフトとして販売されたロックマン1~6で遊べるお得なソフト。

今回はロックマン5を選んでみたのですが、何ら問題なくスムーズに動かせました。

ただし、ロックマンをキーボードで操作するのは至難の業なので、USBでつなげるタイプのコントローラーの使用をおすすめします。

今回試したのはロックマンだけですが、Steamで販売されている各種レトロゲームなら、MX250でも快適に遊べそうです。

持ち運びやすいクリエイターノート

DAIV-NG4300

マウスコンピューターが販売するクリエイターノート、DAIV-NG4300をさまざまな点から検証してみました。

A4クリアファイルとほぼ同じ大きさというコンパクトさと、あらゆるクリエイティブ用途で使える性能の高さを、絶妙なバランスで仕上げた1台だと感じました。

機材で荷物が多くなりがちなカメラマンも、このサイズと重さなら苦になりませんし、撮影後にその場で現像ができるのは非常に便利です。

ほとんどのカバンにすっぽり収まるサイズですから、持ち運ぶために専用ケースを買う必要もありませんし、軽めのゲームならサクサク遊べるところも魅力のひとつ。

スペックの高さより軽さや持ち運びやすさを優先したい方にとって、DAIV-NG4300は間違いなく有力候補になることでしょう。

幅広い用途で使える薄型ノートパソコンを探している方におすすめです。

マウスコンピューターのセール

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