レビュー

ASUS Vivobook Pro 16X OLEDレビュー|色域の広さが魅力の16型ノート

Vivobook Pro 16X OLED

ASUSが販売するノートPC、Vivobook Pro 16X OLED N7600PCをお借りしました。

ノートPCとしては少し大きめで、PANTONE Validatedによる高い精度の発色と100%DCI-P3色域に対応した16型有機ELディスプレイを搭載。

動画編集をはじめ、写真やイラストなどのクリエイティブ用途にピッタリなモデルです。

業務レベルでバリバリ活躍するノートPCを探している方は、ぜひご覧ください。

Vivobook Pro 16X OLEDの特徴

Vivobook Pro 16X OLED

Vivobook Pro 16X OLEDがどんなパソコンなのか、特徴を整理すると以下の通り。

4Kより広いWQUXGA解像度

16型の有機ELディスプレイ

sRGBカバー率100%の色域

DialPadで作業効率もアップ

重い作業には少々パワー不足

スペックやデザインなど、順にご説明します。

スペック

CPUやGPUなど、今回お借りしたパソコンの基本構成は以下の通り。

基本スペック
OSWindows 11 Home 64ビット
CPUCore i7-11370H
GPURTX 3050 Laptop
メモリ16GB(DDR4-3200)
ストレージ512GB NVMe M.2 SSD
販売価格197,820円(税込)※送料別

CPUとGPUの詳しいスペックを知りたい方は、こちらをご覧ください。

CPU-Z
CPU-Z
GPU-Z
GPU-Z

メモリは16GB、ストレージも512GBと標準的な容量です。

掲載している仕様および価格は記事執筆時点のものです。最新情報は公式サイトにてご確認ください。

外観・大きさ

ここからは外観を見ていきます。

Vivobook Pro 16X OLED
Vivobook Pro 16X OLED

本体カラーはクールシルバー。

天板や底面にはアルミニウム合金が使われていて、高級感があります。

職場でも使いやすいシンプルなデザインです。

天板
底面

底面はパソコン内部の熱を逃がすために、一部がメッシュ状になっています。

仕様上の大きさは360.5×259mmで、一般的なクリアファイルと比べると二回りほど大きいです。

クリアファイルとの比較

高さは18.9~19.5mm。

持ち運ぶときは大きめのPCケースがあると安心です。

本体重量

重量は実測で約1.9kgでした。

毎日持ち歩くとなると、そこそこ重たく感じます。

ACアダプター

ACアダプター

ACアダプターは120Wの高出力タイプ。

ACアダプターの重量

ケーブル込みの重量は約440gでした。

仕様上のバッテリー駆動時間は約14.2時間と余裕があるため、数時間程度の外出ならACアダプターを持ち歩く必要はなさそうです。

インターフェイス

ここからは各種インターフェイスを見ていきます。

まずは本体の左側から。

左側のインターフェイス
  • USB2.0 ×2
右側のインターフェイス
  • 3.5mm オーディオジャック
  • micro SDカードリーダー
  • Thunderbolt 4
  • HDMI
  • USB3.2 Gen1
  • 電源

写真用途で使うには、Micro SDではなくSDカードを読み込めるようにして欲しかったところ。

SDカードなどのメディアを読み込むには、USBハブや外付けのカードリーダーを用意する必要があります。

背面

背面に端子類は何もありません。

キーボード

キーボード

キーボードはテンキーを含む日本語配列で、仕様上のキーピッチは18.7mm。

左側の配列
右側の配列

上下左右のスクロールキーは小さめですが、クセの少ない配列でタイピングしやすいです。

指紋認証付きボタン

電源ボタンには指紋認証機能を内蔵。

ビジネス用途でも安心して使えます。

ダイヤルパッド

タッチパッドにはASUS DialPad(ホイールコントロール)を搭載。

クリエイティブ系ソフトの各種機能を割り当てたり、マクロを設定するなど、用途に合わせてカスタマイズが可能。

うまく使いこなせば、日々の作業をより効率的に進められます。

バックライト

単色のバックライトも搭載しています。

ディスプレイ

ディスプレイ

ディスプレイは16型のWQUXGA(3,840×2,400)解像度。

アスペクト比が16:10と、一般的なノートPCの16:9と比べて、少し縦に広いです。

有機ELディスプレイでPantone認証も取得。

素人目に見ても、非常に画面が美しいです。

カメラOFF
カメラON

ディスプレイ上部にはWebカメラも搭載。

プライバシーシールドをONにすれば、物理的にカメラをふさぐことが可能。

ビデオ会議中など、不意にプライベート空間を映してしまうことを防げます。

最大開閉時

ディスプレイは最大でここまで開きます。

2in1パソコンのように360度回転させることはできず、タッチパネルにも非対応です。

sRGBカバー率100%

色域のグラフ

i1 Profilerでディスプレイの色域をチェックした結果は以下の通り。

ディスプレイの色域
  • sRGBカバー率:100%
  • AdobeRGBカバー率:98.2%

sRGBカバー率は100%で、さらにsRGB比は156%という超広色域。

ノートPCとしては間違いなくトップレベルの色域の広さです。

ディスプレイの設定

色校正の機能が標準搭載されているのも魅力です。

i1 Display Proなどのキャリブレーターは別売りです。

焼き付き防止対策

有機ELディスプレイはとてもきれいですが、長時間使用していると焼き付く(色が劣化)恐れがあります。

ASUSの有機ELディスプレイ搭載モデルは、以下の対策を施しているとのこと。

  1. Windows のダークモードをデフォルトにして出荷
  2. 一定時間で特別なスクリーンセーバーを起動
  3. サムスン社の焼き付き防止テクノロジーを採用

サムスン社の有機EL駆動アルゴリズムは老朽化したピクセルを検出し、そのピクセルを通過する電流を増加させることで正しい色を維持できるそうです。

クリエイティブ性能の検証

Vivobook Pro 16X OLED

ここからは実際にVivobook Pro 16X OLEDでクリエイティブ系ソフトウェアを動かして、どれくらい快適に作業できるのかを検証しました。

設定画面

動画編集などの重い作業をするときは、専用ソフトウェアでファンモードを変えておくのがおすすめ。

モードチェンジ機能

カフェで作業するときなどは、冷却ファンが静かな「ウィスパーモード」がおすすめです。

用途に合わせて最適なモードを選べます。

動画編集

Premiere Pro

まずはPremiere Proで動画編集を試しました。

フルHD解像度の動画をつなげたり、テロップを加える程度であれば、処理の遅延は一切感じません。

16型かつアスペクト比16:10の画面はとても広く感じて、とても作業しやすいです。

ただし、エフェクトによってはプレビューが若干もたついたり、処理に時間がかかる場面もちらほら。

動画編集がメインならメモリは32GB積んでおきたいところです。

書き出し速度の検証

4K動画の書き出しに、どれくらい時間がかかるかも検証しました。

検証のために用意したのは、GoPro HERO7 Blackで撮影した4K 60fpsの動画データ。

書き出し条件とかかった時間は以下の通り。

H.264(Youtube 1080p FHD)26:42
H.264(Youtube 2160p 4K UHD)9:11

4KからフルHDへの書き出しは少々時間がかかりました。

デスクトップPCのハイスペックモデルなら同条件で5分を切ることもあり、さすがに差はあります。

RAW現像

Lightroom

続いてLightroomでRAWデータの書き出し速度をチェックしました。

書き出し条件は以下の通り。

Lightroomの書き出し条件
画像形式JPEG
画質100
カラースペースsRGB
画像のサイズ未調整(撮影データそのまま)
解像度350
メタデータすべてのメタデータ
(人物情報や撮影場所の情報は削除)

画素数別にそれぞれ100枚を書き出して、かかった時間を計測した結果がこちら。

画素数別 RAW現像の処理速度
4575万画素
Nikon D850
3:59
3635万画素
Nikon D810
2:50
2420万画素
SONY α7 III
2:16
2020万画素
Canon G7 X
1:53

飛びぬけて速くはありませんが、実用上ストレスを感じることはほとんどないでしょう。

収納スペースが小さめなカメラバッグだと入りきらない恐れがありますが、ロケ先でも色再現性の高いディスプレイで現像ができます。

レタッチもそこそこ快適

Photoshop

Photoshopでフィルター適用時の処理速度をチェックしました。

高画素データはさすがに処理に数秒程度かかるものの、実用上は問題ないレベル。

大画面の有機ELディスプレイで解像度も高く、高画素データのレタッチがとても快適です。

イラスト・マンガ

Illustrator

最後にIllustratorも動かしてみました。

Illustratorではちょっとしたロゴを作ったり、高解像度の写真データを埋め込んだチラシ用の印刷データを整えるなど、いずれもサクサク動かせます。

ファイルサイズが数GBを超えるような重たいデータでない限り、スムーズに動かせるでしょう。

各種ベンチマーク結果

Vivobook Pro 16X OLED

各種クリエイティブソフトを快適に動かせることがわかったところで、ここからは各種ベンチマークソフトの検証結果をご紹介します。

まずはパソコンの総合的な性能をチェックするPC Mark10を試した結果がこちら。

PC Mark10

クリエイター向けのPCとしてはやや控えめに感じますが、一般的な薄型ノートPCと比べれば十分なハイスコア。

各種クリエイティブ用途はもちろん、ExcelやWordなどの事務作業も快適にこなせます。

計測結果はいずれも当サイトで検証したものなので、あくまで参考程度にお考えください。

CINEBENCH

R23
R23
R20
R20

主なCPUをCINEBENCH R20のスコアで比較してみると以下の通り。

CINEBENCH R20 スコア比較
Core i7-11800H
4,205
Core i5-10300H
2,204
Core i7-11370H
2,028
Core i7-1165G7
1,987
Core i7-10810U
1,973

ノートPC向けのハイエンドCPUにあたるCore i7-11800Hと比較すると、性能は控えめに感じます。

Crystal Disk Mark

Crystal Disk Mark

CrystalDiskMarkでストレージの転送速度をチェックしたところ、標準的なスコアでした。

書き込みは速度が若干落ちているものの、実用上気になることはないでしょう。

一般的なSSD(SATA)やHDDと平均的な転送速度を比較すると、以下の通り。

ストレージの転送速度
NVMe M.2 SSD
(Gen4)
5,000
NVMe M.2 SSD
3,000
SSD(SATA)
550
HDD
120

ハイエンドクラスのNVMe M.2 SSD(Gen4)なら、読み込み速度が7,000MB/sを超えるものもあります。

Fire Strike

Fire Strike

3DMarkのFire Strikeのスコアを比較すると以下の通り。

Fire Strike スコア比較
RTX 3060
18,005
GTX 1660
12,212
RTX 3050
9,188
GTX 1650
8,803
Intel Iris Xe Graphics
4,748

最新PCゲームをサクサク動かせるほどのパワーはないものの、動画や写真の編集用途であれば十分な性能です。

オンラインゲーム

定番のベンチマークソフトも走らせました。

解像度は1,920×1,080(フルHD)に設定したところ、重量級ゲームのFF15は軽量品質なら「快適」という結果に。

FF14は標準品質なら「非常に快適」となりました。

ゲーム向けのPCではありませんが、グラフィックの軽いタイトルならそれなりに動かせるようです。

FF15

FF15
高品質4081(普通)
標準品質5844(やや快適)
軽量品質7555(快適)

FF14 暁月のフィナーレ

FF14 暁月のフィナーレ
最高品質10598(快適)
高品質13532(とても快適)
標準品質16117(非常に快適)

フレームレート検証

フォートナイトの起動エラー

実際にフォートナイトを動かして、どの程度のフレームレートを出せるか検証しようとしたところ、エラーで起動できず。

Windowsの設定を変えれば起動できそうでしたが、貸出機のため今回は避けました。

本格的にゲームをやりたい方は、ゲーミングPCを選んだほうが良いでしょう。

動画編集やデザイナーにおすすめ

Vivobook Pro 16X OLED

レビューのまとめとして、Vivobook Pro 16X OLEDの特徴を再度おさらいしておきます。

4Kより広いWQUXGA解像度

16型の有機ELディスプレイ

sRGBカバー率100%の色域

DialPadで作業効率もアップ

重い作業には少々パワー不足

持ち歩くには少々サイズが大きめなので、据え置きで作業したい方におすすめのモデルです。

色にこだわって動画を作りたい方や、デザイナーとして仕事をされている方は、ASUSの最新ノートPCを検討してみてはいかがでしょうか。

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