「デジカメで撮影した写真データを編集するならMacでしょ。」そう思っていた時代が私にもありました。
事実、2年前にMacBook Proを購入して以来、RAW現像やレタッチはすべてMacを使用しています。
ところが先日、クリエイター向けのBTOパソコン、マウスコンピューターのDAIVをお借りする機会がありまして。
そのときはじめて知ったんです。「Macより値段が安くて、性能の高いパソコンってあるんだ」と。
だけど約2週間お借りしたなかで、いろいろと疑問も浮かんできました。
ハイスペックなパソコンをなぜ大手メーカーより安く販売できるの? モデルがたくさんあって、趣味で写真を撮っているカメラマンにはどれがおすすめなの・・・?
ということで、マウスコンピューターの本社に直接伺って詳しい話を聞いてきました。
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DAIVプロダクト担当者へインタビュー
今回、お話を伺ったのは株式会社マウスコンピューター コンシューマ営業統括部でクリエイター向けPCブランド【DAIV】のプロダクトマーケティングを担当している森さん。
DAIVの17インチ4Kディスプレイ搭載モデル(ノートパソコン)と一緒にご登場です。
マウスコンピューターは今年で設立25周年を迎えまして、創業から一貫してBTOパソコンの製造・販売を手がけています。
現在は母体となる株式会社MCJのグループ会社のひとつとなっています。
グループ内にはパソコンの部品やパーツを専門に取り扱う会社もあります。
BTOパソコンはさまざまなパーツを組み合わせて販売するため、グループ内で相乗効果を高めてユーザーの皆様により良いものをご提供できるよう、各社で協力しあっているんです。
マス向けの広告を開始したのは3年ほど前ですね。
それまではパソコン雑誌への広告掲載だったり、ネット上のバナー広告などがメインだったので、今と比べると知名度は高くなかったと思います。
国産パソコンなのになぜ安価で販売できるのか
要因はいろいろありますが、ひとつは必要最低限のソフトウェアのみインストールしているという点があります。
たとえば大手メーカーさんのパソコンだと、年賀状や家計簿のソフトが最初からインストールされていたりしますよね。
もちろん、いろいろなソフトがインストールされていたほうが便利という面もあります。ただ、当社はそこにコストをかけないようにしているんです。
ワードやエクセルなどもオプションにしていて、オフィスソフトが必要ない人はより安く買えるようになっています。
パソコンの製造に必要な部品やパーツを仕入れるときも、ベンダーさんからなるべく大量に購入して、部品単価を下げられるように工夫したり。
ほかにもグループ内の連携で流通などの中間コストを削減できるので、価格を下げられるという点もありますね。
はい、そういうことになりますね。
サポートセンターが24時間365日対応って大変そう
ありがとうございます。24時間365日のサポート対応は、あまり他社では見られない試みのひとつですね。
最近は電話だけではなく、LINEやチャットでも各種問い合わせに対応できるようになりました。
いえ、今は沖縄県に自社のコールセンターを構えています。
正直にお伝えすると、以前は外注していたこともあります。でも外注すると、どうしてもノウハウを蓄積できなくて。
製品そのものへの知識や理解度を高めて、サポート対応のレベルを上げていかないと、24時間365日対応するだけではユーザーの満足度は上がらないと思うんです。
そのような経緯があり、数年前にM&Aという形でサポートチームをグループ化しました。
きちんとシフト制で勤務してもらっているので大丈夫です。笑
ユーザー目線で考えたとき、パソコンのサポートが必要になるときって、日中だけじゃないと考えているんです。
夜間や週末にお仕事をされている方もたくさんいらっしゃいますし、それこそ写真を趣味にされている方だとお仕事から帰られて、夜間に作業される方も多いですよね。
日中だけのサポート対応と比べれば、どうしてもコストはかかります。
それでもユーザーの方に安心してご利用いただくことが最優先、と当社は考えています。
購入前の相談や問い合わせにも対応してくれる
いえ、購入前の相談や各種問い合わせにも24時間365日で対応しています。
もちろんです。実際に製品の仕様や特徴について、夜間にお問い合わせをいただくことも多いです。
ぜひお気軽にご利用いただけたらと思います。
たとえばパソコンに何らかのエラー表示が出たとき、スマホのカメラで撮影した画像をLINEで送っていただけるので、私たちとしても状況を把握しやすいというメリットがあります。
電話だと伝えにくいニュアンスも、画像なら何が起きているかわかりやすいんです。
なぜ96時間以内にパソコンを修理できるの
96時間以内の対応は一定の条件があるものの、まずは事前にパソコンの症状を電話などでヒアリングしています。
出荷台数が多いこともあって、修理チームにはあらゆるノウハウが蓄積されているので、おおよその状況をヒアリングできていれば、到着後すぐに対応ができるんです。
そうですね。パソコンの故障って環境に依存するものもありますが、特定条件で発生する不具合というものもあります。
どういう条件で不具合が発生するのかを特定するのに時間がかかるんですが、あらかじめ状況をヒアリングできていれば、前もって調査・検証することもできます。
パソコンを修理に出していると、お仕事に影響が出てしまう人も多いですよね。
だからこそ修理チームとしては少しでも早く修理を終わらせて、お客様へパソコンをご返却できるように努力をしています。
BTOパソコンゆえのデメリットとは
デメリットですか・・・なかなか難しいご質問ですね。
当社はインターネット販売が主流ということもあって、購入前に実物を触っていただける機会が少ないという点はあると思います。
秋葉原や一部の都市にはダイレクトショップもありますし、各量販店さんでも取り扱っていただいていますが、展示いただいているモデルが限られていることも。
お住まいの地域によっては、マウスコンピューター製品が店頭に並んでいないこともある・・・かもしれません。
ユーザーの皆さんに実物を触っていただける機会は極力増やそうとしていて、各種イベントに出展したり、連携している業者さんに製品を置かせていただいたりしています。
SNSを積極的に活用し(各種イベントへの出展情報を拡散し)ながら、日本全国の皆さんにマウスコンピューターを触っていただける機会をどんどん増やしていこうと計画中です。(Facebookページ、Twitter公式アカウントなど)
いえ、そんなことはありません。社内でも出荷前の品質チェックは力を入れて取り組んでいて、初期不良の発生率はかなり低くなってきています。
お客様から故障についてご連絡をいただく機会も、昔と比べて大幅に減ってきていますね。
ただ、精密機器ゆえに運送中のトラブルや予期せぬことで何らかの不具合が起こることはゼロではありません。
万が一初期不良があったときも、すぐに交換対応などをさせていただくので、ご安心いただきたいです。
競合のBTOパソコンメーカーとのちがいとは
BTOパソコンはパーツの組み合わせで構築するものなので、スペックだけをみると他社さんとの大きなちがいは出しづらいのも事実です。
ただ、先ほど申し上げた24時間356日のサポートや修理対応をはじめ、各種サービス面ではちがいがあるのかなと考えています。
たとえば、当社のオプションサービスのひとつにデータ復旧サービスがあります。
写真を撮られる方はとくに、ハードディスクなどのストレージが破損してしまうと大変なことになりますよね。
通常、壊れたハードディスクからデータを取り出そうとすると、1TBで数十万円という費用がかかります。
当社ではストレージ復旧のサービスを手がける会社と連携して、初心者の方でも気軽にご利用いただけるようにしています。
たとえば、ご購入いただいたパソコンだけではなく、ご家族が使われているパソコンやスマホまで保障できるプランもあるんですよ。
もちろん自前でバックアップのシステムを組める方なら問題はありません。
当社の【データ復旧安心サービスパック】は1年版が2,000円、3年版だと4,000円です。
クリエイター向けPCブランドのDAIVやゲーミングPCブランドのG-Tuneなど、実際の使用シーンに合わせて各製品に特徴を持たせているところや、自社だけでなくサービスや製品を提供されている会社/メーカー様と協業取り組みを行い、独自の展開をしているところも他社さんとのちがいかなと考えています。
DAIVの狙いや目指すところとは
写真や動画の撮影環境って、ひと昔前と比べて大きく変わってきていますよね。
今はスマホでも高画質な写真やムービーを気軽に撮影できる時代。デジタルカメラも高画素化が進んで、今だと5,000万画素を超えるカメラも買うことができます。
動画も4Kや8Kが主流になっていくなか、パソコンに求められるスペックもどんどん高まっているんです。
そうなんです。趣味で写真や動画撮影を楽しまれている方も、パソコンで加工や編集をしようと思ったときに快適に作業できないことが多くなっています。
スマホでも写真や動画の加工はできますが、限界がありますよね。写真コンテストに出そうと思ったり、ご家族の思い出をキレイに残したいとき、やはりパソコンでの作業は必須。
なのにパソコンのスペックが足りていないと、ものすごくストレスを感じてしまうことになります。
お仕事で写真や動画を撮られる方はもちろん、趣味で楽しまれている方にとっても、思い通りの加工や編集ができる環境をご提供したい。しかもなるべく手頃な価格で、というのがDAIVシリーズの狙いです。
売上比率が一番高いのはどのブランドなのか
売上比率で見るとゲーミングパソコンのG-Tuneと、一般のユーザー様向けのmouseがやっぱり大きな割合を占めていますね。
ユーザー層がちがうという点もありますが、DAIVはG-Tuneと比べて知名度がまだあまり高くないのも事実。
マウスコンピューターとしてはDAIVというブランドを浸透するために、プロカメラマンの方にお使いいただき実力を訴求したり、Webページで現像速度の比較データを公開したり、ユーザー目線でほしい情報が得られるよう、進めております。
プロダクト担当としてのこれからの目標
【クリエイター向けパソコン=マウスコンピューターのDAIV】と認知してもらえるようにすることですね。
仕事や趣味で写真を撮られる方をはじめ、Youtuberの方やイラストレーター・漫画家の方など、あらゆるクリエイティブの制作に最適な環境をご提供できるように頑張ります。
BTOパソコンのカスタマイズについて
パソコンの知識があまりない方にもわかりやすいようにとWeb上のコンテンツを増やしたり、努力はしていますが課題のひとつですね。
パソコンの選び方について、電話相談窓口にお問い合わせをいただくことも多いです。
グラフィックボードはあったほうがいい
高性能なグラボを搭載したほうが、より快適に作業ができます。
カメラの高画素・高画質化が進んでいくと、それだけひとつのデータに含まれる情報量が多くなります。とくに写真を拡大して表示するときは、パソコン上で膨大な計算・処理が行われているんです。
拡大や縮小表示に限らず、Lightroomでホワイトバランスを調整したり、Photoshopで色味を整えるときも、パソコンのグラフィックス性能でレスポンスが大きく変わります。
もちろんグラボを搭載していなくてもパソコン自体は動きます。
ただ、お仕事で写真を編集する方はとくに、グラフィックスの性能は作業時間の短縮に直結するので、妥協してほしくないのが本音ですね。
そうですね。ただ、映像の処理にはCPUやメモリも関わっているので、グラボだけではなく全体の底上げがもっとも効果的ではあります。
写真編集用途ならメモリは16GB以上ほしい
2,000万画素を超えるカメラを使われているのなら、目安としてメモリは16GBあったほうがいいですね。
メモリをたくさん積んでいただいたほうが快適になるのは間違いないですが、値段も上がってしまうので、ご予算とのご相談です。
あとはどういったソフトウェアを使うかにもよりますね。Youtubeなどの動画編集もガッツリやっていくとなると、32GBくらいあったほうが作業は快適に進みます。
また、使われるソフトに依存する部分もあり、PCのパフォーマンスを最大限活かしてくれるソフトウェアを使うことも作業速度を速める手段の1つです。
たとえばカメラメーカー様の純正RAW現像ソフトは、そこまでパワフルなパソコンのスペックを求めない場合もあります。
そうですね、最近のソフトウェアはレスポンスを高めるためにメモリをたくさん使用するものが多いです。Windowsもパソコンを起動するだけで2〜3GBはメモリを使用していますね。
たとえばPhotoshopでレタッチをしながら、Youtubeで音楽を聞きつつ、Slackでクライアントとやりとりして、Twitterのタイムラインも追っているといった、複数の作業を同時並行で進めるときは、やはりメモリは多いほうがいいです。
DAIVは拡張性の高さも特徴のひとつなので、後からメモリを追加することもできますよ。
モデルによっては最大128GBまでメモリを増やせるんです。※デスクトップ(X299)モデルに限ります
とはいえ、いきなりたくさんのメモリを積むと予算も上がってしまいます。普段の作業のなかでストレスを感じることが増えてきたら、メモリ増設を検討いただけるとよいかなと。
ただし、お客様がご自分でパーツの増設を行った場合は、保証の対象外となりますので、自己責任でお願いしています。
もし保証を受け続けたいのであれば、有償で増設も可能ですので、サポートセンターまでお問い合わせいただければと思います。
最短だと注文から2日後には届けられる
カスタマイズする内容によって多少差はあるんですが、デスクトップモデルだと通常4営業日、ノートパソコンなら3〜4営業日で出荷しています。
BTOパソコンはご注文をいただいてからパーツを組み上げるため、どうしても多少のお時間をいただいてしまいます。
とはいえ、なるべく早く届けてほしい! というユーザーの方もいらっしゃいます。
当社では【翌営業日出荷】という有料のオプションサービス(2,000円)もご用意しているので、最短でご注文から2日後にはお届けできます。
ただ、翌営業日出荷は対象モデルが限られていることと、長野県の飯山工場から出荷するため、お住いの地域によって多少納期は変動します。
店舗数は限られていますが、当社のダイレクトショップでは店頭在庫がありますので、足を運んでいただけたらうれしいです。
(場合によっては多少の構成変更を行った上でも当日持ち帰りできるような在庫もあります)
デスクトップとノートパソコンの選び方
デスクトップは拡張性や排熱効率の高さを優先しているため、比較的サイズは大きくなっています。
パソコンって性能が上がるほど、発熱をどう処理するかが問題になってくるんです。
パフォーマンスより熱による物理的破損(損傷)を防ぐために、発熱を抑え動作温度を低減させる動きをとる(=動作周波数が下がる)ため、レスポンスが遅くなります。
とくに処理速度優先でPCを選んで購入したにも関わらずフルパフォーマンスで動かなかったら、せっかくの高価なPCや作業時間がもったいないので、そういったことが起きないようにこのサイズになっているんです。
また、足元に設置いただくことを想定しているので、持ち運びがしやすいようにハンドルや台車(キャスター)を搭載しています。
※台車(キャスター)はモデルによって標準搭載していない場合もございます
そうですね、グラフィックスやCPUは発熱量が多いです。
数百枚単位でRAW現像をしていたり、レイヤーが何十枚にもなるようなレタッチをしていると、パソコンはどんどん発熱していきます。
つまり、画像処理を行う→PCが演算して処理を行う→発熱に結びつきます。
発熱でパワーダウンしていては元も子もありませんので、どうしても高性能モデルはサイズが大きくなりがちです。
たしかにその通りではありますが、DAIVにはデスクトップと同スペックのCPUを積んだノートパソコンもラインナップしています。
ただ、先ほど申し上げた排熱の問題で、ボディは分厚くなる傾向があります。
多少ボディは大きくとも、スタジオやロケーション撮影で17インチの4Kディスプレイのノートパソコンを使えるのはとても便利! というお声をいただいたりもしています。
デスクトップパソコンと同等のパフォーマンスを持ち運べるサイズまで縮小してるイメージですね。トランクの中に各種機材からPCまで全てが納まることが好評です。
デスクトップと同等レベルのカスタマイズができるモデルもありますし、Adobe RGB比100%のディスプレイを搭載したノートパソコンもご好評いただいています。
持ち運びの利便性やコンパクトさを最優先に考えるなら、タブレットは非常に便利なツールだと思います。
当社でもタブレットタイプのモデルは取り扱っているんですが、Photoshopなどをガツガツ使う前提で考えるとおすすめはしづらいですね。
薄さ、軽さ、タッチパネルなど、利便性を追求した場合には、タブレットに軍配が上がると思いますが、DAIVは真逆のコンセプトとラインアップのため、携帯性<処理速度が製品開発コンセプトとなっています。
用途別!プロダクト担当者が本気でおすすめするモデル
かしこまりました。パソコン選びは用途や予算によって大きく異なるので、4パターンほど考えてみました。
値段最優先!簡単な写真編集も楽しみたい
まずはご自宅にパソコンを1台もお持ちでない方で、なるべく安く購入したい! という方を想定してみました。
おすすめは【m-Book J】というシリーズです。13.3型のコンパクトなノートパソコンで、フルHDのノングレア液晶も搭載しています。
89,800円~です。
はい、【m-Book J】シリーズは4万円台からラインアップがありますが、搭載するCPUの違いでCeleronモデル、Core i5モデル、Core i7モデルと大きく3つのラインアップがあります。
値段も抑えて、簡単な写真編集も楽しむとなると、【m-Book J】シリーズですね。フルHDのノングレア液晶も、写真の色味を確認するうえで便利ですよ。
オプションやモデルラインアップ別で、大容量バッテリーやLTEモジュール(モデム)内蔵でPCだけで通信できるため、モバイル環境でも心強い相棒となります。
写真編集もネットも事務仕事も全部したい
続いて、予算15万円くらいで幅広い用途でパソコンを使いたい方を想定して考えてみました。
おすすめは、G-TuneのNEXTGEAR-MICROシリーズ。
趣味で撮影した写真を加工してSNSにアップしたり、ワードやエクセルで事務仕事をしたり、動画配信サイトで海外ドラマも快適に見られたり、オールラウンドに使えるデスクトップタイプのモデルです。
はい、ゲーミングパソコンのシリーズではあるんですが、ゲーム以外の用途でももちろん使えますし、価格と性能のバランスが抜群なんです。
拡張性という面でも柔軟性があるため、写真や動画の編集をはじめ、あらゆる用途で活躍してくれるモデルです。
もちろんDAIVシリーズもおすすめです!笑
が、ご紹介したG-Tuneのモデルはゲームもしたい、画像編集もしたい、クリエイティブな作業ばっかりじゃなく、コンパクトな筐体を望まれる、そんな方におススメな一台です。
DAIVのエントリークラス〜ミドルクラスのモデルなら、15万円以下でオールラウンドに使えますよ。
趣味に本気!写真コンテストで入賞したい
続いてお仕事で写真を撮影されているプロの方や、本気で趣味に取り組んでいるハイアマチュアの方におすすめ、DAIV-NG7620シリーズをご紹介します。
予算としては30万円を超えないくらいです。他社製品と比較しても負けない価格/性能/サイズであることがわかると思います。
はい、実は私も趣味で写真を撮っているんですが、4Kモニターはやっぱりキレイですよ。
風景写真やポートレートも4Kの大きな画面で見れば、写真から伝わるものが変わってくると感じています。
Youtube動画などを編集するときも、大きな画面のほうが絶対に作業しやすいですよ。
フルHD解像度データを縮小せずともアプリケーション内でさまざまなツールと並べて表示できることはマルチモニタ環境では味わえない便利さです。
パソコンで写真を編集するうえでは、モニターが正しい色を表示できるかもすごく大事です。
せっかくRAW現像するのであれば、イメージ通りの色で作品を世に出したいですよね。
少し予算は上がりますが、DAIVシリーズにはAdobeRGB比100%のモニターを搭載したノートパソコンもあります。
外部のキャリブレーションツールを活用いただければ、ソフトウェアキャリブレーションも可能なので、「プリントしたらイメージした色と全然ちがった!」というストレスを感じることも少なくなります。
ただし、厳密にカラーマネジメントを考えていくのなら、やはりEIZOさんなどのハイグレードなモニターを別途購入いただくのが一番だと思います。
もちろん外部モニターとの接続/出力もDAIVならばっちりです。
写真コンテストへの応募を考えるなら、広色域での印刷に対応するプリンターもちゃんとしたものを買わないといけませんね。
また、4Kモニターは画面に表示できる情報量が多いため、メモリやCPUにも投資いただいたほうが快適度は増します。
たとえばLightroomやPhotoshopをサクサク使っていただくとなると、メモリは32GB以上、ストレージも1TB以上積んでいただいたほうがいいかと。
パソコンの世界にも、たくさんの沼地をご用意しています。
スペック最優先!日々の作業を効率化したい
最後に、プロカメラマンとしてバリバリ活躍されている方で、「日々の作業を効率化したい!」とお考えの方におすすめのモデルを考えてみました。
デジカメの高画素・高画質化が進んでいくなか、容量の大きな写真データを扱うことに苦労されているプロカメラマンの方はたくさんいらっしゃいます。
5,000万画素を超えるデータでも軽快に現像やレタッチができて、作業効率をアップできるモデルとしては、DAIVのQuadro P5000搭載シリーズをおすすめします。
ちなみに作業される環境基軸でわけるならば、フルHD環境の静止画ならGeForceの1060/3GB以上、4K環境なら1070/8GB以上、10bitカラー表示やCAD/CAMメインならQuadro Pシリーズなどがおすすめです。(用途によってグレードは変わります)
Quadro P5000搭載シリーズなら、ベースとしては35万円前後からご購入いただけます。
8コアのCPUとメモリは128GB搭載、ストレージも4TB以上積んでいくと、予算としては70万円近くになりますね。
3DCGも快適に制作できるようなモデルだと、100万円を超えていきます。
さすがに100万円を超えてくるモデルとなると、個人で購入される方は滅多にいらっしゃいません。当社としても法人営業部のチームが対応することが多いですね。
プロカメラマンの方はとくに、時間こそ貴重だと思うんです。パソコンの処理速度を上げれば、RAW現像やレタッチにかけられる時間をグンと短縮できます。
パソコンに投資をすることの費用対効果は間違いなく高いので、ぜひDAIVを検討いただきたいです。
また、趣味で写真を撮影されている方も、新しいカメラに買い換えるときってカメラの性能は上がっていることがほとんどですよね。
せっかく新しいカメラに買い替えたのに、パソコンのスペックが追いついていなくてストレスを感じるなんてもったいないと思うんです。
パソコンにお金を使うなら、カメラやレンズを買いたい! という気持ちは私自身、すごく理解できます。
それでも、RAW現像やレタッチなど、撮影後のプロセスも快適に楽しんでいただくためには、なるべく早いタイミングでパソコンの買い換えも検討いただけたらと思います。
でもカメラマンってみんなMacですよね
それが最近はWindows環境で作業されている方が多くなってきています。
その要因としてハードウェアのコストパフォーマンスの良さだけでなく、機器の柔軟性やソフトウェアの使い勝手など、ユーザーのニーズに応えるために、各ベンダーが力を入れているからです。
当社も例にもれず、最新規格の製品をいち早く市場に投入すべく、動作検証から製品としてのリリースまでの時間に最大限のリソースを使い、製品展開を行っています。
趣味で写真を撮っている方も、お仕事で撮影されている方も、コストパフォーマンスを優先されるならマウスコンピューターのDAIVを検討いただきたいです。
ありがとうございます。
持ち運びやすさやコンパクトさを優先されるなら、DAIVには14インチのシリーズもあります。
当社としてはパソコンの性能面を優先しているため、どうしてもサイズは大きくなってしまうんです。
ACアダプターについても、ハイスペックなパソコンは消費電力が多くなるため、どうしてもサイズが大きくなりがちです。
パソコンのパフォーマンスを最大限に発揮するために、ACアダプターもあのサイズになっているとお考えいただけたら幸いです。
実際にそれぞれのACアダプターを見てください。マックブックは65w レッツノートは20-30w程度?DAIVは180wと一目瞭然、ケタちがいに給電能力が異なります。
ただし、持ち運びに向けたコンパクトなACアダプターが欲しいという声もいただくので、縮小化は今後の課題です。
こちらこそ、今日はありがとうございました。
マウスコンピューターのDAIVはいいぞ
インタビューを終えてわかったことは、マウスコンピューターのDAIVプロダクト担当の森さんはすごくいい人、ということである。
いじわるな質問にも率直に回答いただき、とても感謝しています。
本題だった、低価格の秘密やマウスコンピューターの強みも理解できて、とても充実したインタビューとなりました。
写真編集用途でWindows搭載のパソコンを探すなら、DAIVは真っ先に検討すべきですね。
オプションでMicrosoftのオフィスを導入すれば、エクセルやパワーポイントもサクサク作業できますし、使い勝手は抜群。
私も仕事で使っているレッツノートが古くなってきたので、DAIVへの買い替えを真剣に考えてみます。