カメラをはじめて買うとき、どのメーカーにするか、どのモデルを選ぶかで人は心底悩みます。
画素数やレンズの焦点距離、ファインダー倍率やらWiFiの有無など、専門用語のオンパレード。
どのカメラを買ってもそれなりに幸せになれるものですが、金額が金額なだけに失敗はしたくないもの。
お金に余裕があるなら、とりあえずLeicaって書いてるものを買っておけばいいです。
同じようにパソコン選びも、慣れていない人にとっては苦行そのもの。
メモリやストレージなら数字が大きくなるほど幸せになれますが、とくにややこしいのがCPU。
Core i5やら2.3GHzなど、なんかもういろいろわかりづらいですよね。
どんなCPUを選べば快適にRAW現像やレタッチができるのか、パソコンに詳しくない方にもわかりやすくご説明します。
写真編集用にパソコンを買い換えようかな・・・とお考えの方は、ぜひご覧ください。
目次リンク
パソコンのCPUとはなんなのか

まずはCPUとはなんなのか、についてご説明します。
「そんな基本的なこと知ってるから、早く本題を見せろ!」
というせっかちな方はこちらからご覧ください。
CPUとはパソコンの脳みそにあたる部分で、正式名称はCentral Processing Unit。
プロセッサーと呼ばれることもありますね。
一般的なパソコンにはだいたいIntelのCPUが搭載されています。
AMDという会社も有名ですが、とくに知らなくても問題ないでしょう。
写真編集用のパソコンを選ぶときに、最低限知っておきたいポイントは以下の4つ。
- Intelのグレード
- コアとスレッド
- キャッシュメモリ
- クロック周波数
それぞれについて簡単に触れておきます。
Intelのグレード
私たちが普段使っているほとんどのパソコンにはIntelが入ってるんですが、グレードが細かく分かれています。
ざっくりご説明すると以下の通り。

自宅でネットショッピングをしたり、Youtubeを見る程度ならAtomでもなんとかなるでしょう。
仕事でワードやエクセルをガシガシ使うとなると、最低でもCeleron以上、Core i3なら安心。
個人的な感覚ですが、LightroomやPhotoshopを使うならCore i5以上は欲しいところ。
ややこしいことに、Core i5やCore i7のなかでも世代によって製品のスペックが細かく変わります。
6コア12 スレッド、95W最大TDP、4GHzの製品もあれば、4コア8スレッド、15W最大TDP、1.9GHzという製品もあるんです。
細かい説明は省きますが、同じCore i7でも、基本的に世代が新しいものほど高性能でコスパも高いです。
ではコアやスレッド、GHzがなんなのかについて、順に見ていきましょう。
コアとスレッドとは
CPUについて調べていると、ほぼ必ず出てくるコアとスレッドという言葉。
これもまた数字が大きいほど幸せになれます。
最近のパソコンだと大体はデュアルコア、高性能なものでクアッドコアを搭載していますね。
コアとは脳みそのことで、スレッドは部屋数と考えてみてください。
- デュアルコア:脳みそ2つ
- クアッドコア:脳みそ4つ
コアとスレッドが多いほど、マルチタスクを快適に進めやすくなります。
わかりやすいように、この脳みそらしき生物をCPUに例えて話を進めてみます。

人によって多少差はあれど、パソコンを触っているときって複数の作業を同時並行で行うことがほとんど。
Lightroomで写真を書き出しつつPhotoshopでレタッチしたり、Amazonのプライム・ビデオでタートルズを見ながらエクセルで始末書を作成したり。
もしCPUが1コア1スレッドしかないと、脳みそはタコ殴り状態。

動物愛護団体からクレームが届いても致し方ありません。
これがデュアルコア(脳みそ2つ)になると、少し顔色が良くなります。

作業を分担したことで少し楽になりましたが、残念なことに彼らは生まれつき不器用。
同時に2つの作業を進めるのが苦手なんです。
だからきちんと作業部屋(スレッド)を分けてあげる必要があります。

2つの脳みそにそれぞれ2つの作業部屋、つまり2コア2スレッドになればLightroomとYoutube、エクセルとPhotoshopも比較的快適に作業できるようになります。
つまりコア数とスレッド数が増えるほど、いろいろな作業を同時進行しやすくなるということ。

ただし、スレッドは1つのコアに2つコアがあるように錯覚させているようなもの。
4コア4スレッドのCPUと、2コア4スレッドのCPUを比較すると、前者のほうが処理は早いといわれています。
一般論として、いまどきのパソコンで4コア8スレッドなら十分高性能、6コア12スレッド以上ならかなり高性能といえます。
将来的にはもっとコア数が増えていくのでしょうね。
クロック周波数とは
先ほど登場した【GHz】という数値、これはクロック周波数のことです。
クロック周波数とは、1秒間でどれだけクロックがあるかということで、2.3GHzなら1秒で約23億回ものクロックがあるということになります。
1秒で23億回なんてもはや意味不明な数値ですが、クロック周波数が高いほど処理能力が早く、そして値段も高額に。
また、周波数の高いものほど発熱しやすいため、コンパクトなノートパソコンは周波数が少なめのCPUが使われていたりしますね。
キャッシュメモリとは
パソコンのスペックはややこしい表現が多く、その最たる例がメモリですね。
キャッシュメモリとはCPUの内部にある一時的な記憶装置のことで、容量が多いほど高速処理が可能です。
ハードディスクの保存容量(ストレージ)や、複数の作業を同時に進行しやすくするメモリとは意味がちがいます。
また、キャッシュメモリは大きく3つに分かれています。
- 1次キャッシュ
- 2次キャッシュ
- 3次キャッシュ
CPUによっては2次キャッシュまでしかありません。
3次キャッシュまであるCPUのほうが処理速度が早く、値段も高くなります。
メインメモリについては以下の記事で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。

主な写真編集ソフトの推奨環境
高性能なCPUを選べば写真編集が快適になるとわかっていても、予算は無限じゃありません。
RAW現像や写真編集に求められるスペックはどれくらいなのか、主な写真編集ソフトの推奨環境を調べてみました。
いずれもCPUに関わる情報のみ引用しています。
また、各ソフトウェアのバージョンによって必要なスペックも変わります。
この記事で引用している内容は2018年7月時点のもの。
最新情報はAdobeの公式ページをご確認ください。
Photoshop

まずは写真編集ソフトの王様、Photoshopの推奨環境を調べてみました。
かつてPhotoshopを使っているだけでパソコンがフリーズするような時代もありましたが、やはりそれなりのスペックがないと快適に作業できません。
Windows
- Intel® Core 2 または AMD Athlon® 64 プロセッサー(2 GHz 以上のプロセッサー)
- 2 GB 以上の RAM(8 GB を推奨)
macOS
- 64 ビットをサポートしている Intel マルチコアプロセッサー
- 2 GB 以上の RAM(8 GB を推奨)
これらはあくまで最低限Photoshopを動かすためのスペックなので、がっつりレタッチをやるような人は、予算が許す限りパソコンに投資したほうが快適です。
Lightroom

私も日々愛用しているAdobeのLightroom、WindowsとmasOSそれぞれの推奨環境は以下のとおり。
3,000万画素以上のカメラを使っている場合はとくに、それなりのパソコンを使わないと処理が遅くて猛烈にイライラします・・・
Windows
- インテル® または AMD プロセッサー(64-bit 対応)
- 4 GB 以上の RAM(12 GB 以上を推奨)
macOS
- インテルマルチコアプロセッサー(64-bit 対応必須)
- 4 GB 以上の RAM(12 GB 以上を推奨)
マルチコア、12GB以上のRAMは必須と考えたほうがよいでしょう。
ハイスペックなパソコンを使うと、RAW現像の快適度が一気に増します。
Lightroomで何百枚もの写真を現像するような人は、CPUやメモリ、グラフィックボードにお金を使ったほうが幸せになれますよ。
Premiere Pro

私は年に1回くらいしか動画を編集しないんですが、参考までにPremiere Proの推奨環境も調べてみました。
動画編集になると、RAW現像やレタッチ以上にパソコンのスペックが求められます。
Windows
- 64 ビット対応マルチコアプロセッサー
- 8 GB の RAM(16 GB 以上を推奨)インテル® または AMD プロセッサー(64-bit 対応)
macOS
- 64 ビット対応 Intel マルチコアプロセッサー
- 8 GB の RAM(16 GB 以上を推奨)
やはりPremiere Proでもマルチコアは必須、16GB以上のRAMが推奨となっています。
詳しい説明は省きますが、高速処理のためにはGPUカード(ビデオカード・グラフィックボード)もそれなりのものを積んでおくことが必要です。
マウスコンピューターのDAIV-NG5500

ここまでパソコンのCPUが何たるかをご説明してきました。
高性能なCPUほどRAW現像やレタッチが快適になるとご説明しましたが、果たしてそれは本当なのでしょうか。
コア数が増えるほどいろんな作業を同時並行で進めやすい、と書いたのは正しいのでしょうか。
真実を確かめるべく、マウスコンピューターさんに高性能なCPUを搭載したパソコンをお借りしました。
今回お借りしたのはDAIV-NG5500シリーズ。
早速、その実力をチェックしてみようじゃないですか。
クリエイター向けのパソコン

そもそもマウスコンピューターのDAIVシリーズとは、写真やイラスト、動画編集などに最適化されたクリエイター向けBTOパソコン。
BTOパソコンとは【Build To Order】の略で、用途に合わせてパソコンのスペックを選べるのが特徴。
RAW現像などの写真編集をはじめ、イラスト制作や動画編集などのクリエイティブな作業は、一般的なパソコンだとスペックに不満を感じることが多いです。
BTOパソコンなら予算に合わせて必要なスペックを組み合わせられるので、自分にぴったりのパソコンが手に入ります。
もっと詳しく知りたい方は、先日、マウスコンピューターの本社で直接話を聞いてきたので、以下の記事もあわせてご覧ください。

第8世代の6コアCPUを搭載
今回お借りしたDAIV-NG5500H1-S2というモデルは、デスクトップ用の第8世代6コアCPUを搭載したマシン。
公式サイトにも以下のように記載がありました。
高画質高画素なRAWデータのバッチ現像処理など、CPUへの負荷が大きくなる連続的な演算作業においても、前世代のノートパソコン向けプロセッサーを凌駕する処理能力を発揮することが出来ます。
引用元:マウスコンピューター DAIV-NG5500シリーズ製品特長
今まで私がメインに使っていたレッツノートやMacBook Proは、どちらも脳みそ2つのデュアルコア。
脳みそが6つになることで、どれくらいパソコンの処理速度が早くなるのか、じっくり調査していきます。
DAIV-NG5500H1-S2のスペック

ダンボールに入っていたのは以下の4つ。
- パソコン本体
- 着脱式のバッテリー
- ACアダプター&コード
- 保証書などの書類関連
余計なものがゴチャゴチャと入っていなくて素敵。
まずはDAIV-NG5500H1-S2の基本スペックから。
OS | Windows 10 Home 64ビット | |
---|---|---|
CPU | プロセッサー | インテル® Core™ i7-8700 プロセッサー |
詳細 | 6コア/ 3.20GHz/ TB時最大4.60GHz/ 12MB スマートキャッシュ/ HT対応 | |
グラフィックス | グラフィック・アクセラレーター | GeForce® GTX 1050 |
ビデオメモリ | 4GB | |
メモリ | 標準容量 | 16GB (8GB×2) |
スロット数/最大容量 | 2 (空き 0)/ 最大32GB (16GB×2) | |
ストレージ | SSD | 240GB |
第8世代のCore i7、6コア、3.20GHzという数字を見るだけで、このパソコンのCPUがハイスペックだとわかります。
タスクマネージャーを開いてみるとご覧の通り。

12スレッド分のCPU使用率がグラフで表示されています。
こんなのはじめて見た・・・
GeForce® GTX 1050というグラフィックボードも搭載されていますし、メモリも16GB。
ただし、ストレージが240GBというのはRAW現像をするうえで少々心もとないので、外付けのHDDなどは必須と考えたほうが良さそうです。
「ストレージってなんなの?」
という方は以下の記事もあわせてご覧ください。

オフィス不要なら税込で20万円以下
スペックだけを見るといろいろ盛り沢山ですが、Windows 10 Home 64ビットモデルの価格は税別で139,800円。
WordやExcelがインストールされているWindows 10 Home 64ビット Office Personal 2016だと、税別で159,800円。
メモリを32GBに増設して、送料や消費税などを含めても、価格は20万円に届きません。
なかなかお買い得です。
もちろんストレージを追加したり、セキュリティソフトも同時購入したりすると、じわじわと値段が上がっていくので、正確な金額は公式サイトでご確認ください。
MacBook Proより2回りほど大きい

DAIV-NG5500H1-S2のサイズは15.6インチ。
私が普段使っている13インチのMacBook Proを重ねておいてみると、2回りほど大きいです。
正確な寸法は380×252×35.7mmとなっていて、リュックタイプのカメラバッグだとパソコンの収納スペースに入らないこともある要注意なサイズ。
持ち歩かない前提であればまったく問題ないかと。

側面から撮ってみるとこんな感じ。
DAIV-NG5500H1-S2は、MacBook Proには搭載されていない大きな通気口が特徴的。
高性能なCPUを搭載したパソコンは排熱が大事なので、熱を逃しやすい構造になっているのでしょう。
パソコン本体の裏側もメッシュ仕様

バッテリーを装着したときに気づいたんですが、パソコン本体の裏側もメッシュ仕様になっていました。
徹底的に排熱してやる! という強い意気込みがビシバシと伝わってきます。
サイズ大きめのACアダプター

DAIV-NG5500H1-S2のACアダプターは少々大きめ。
これは出力が大きいからで、仕様書によると150Wもあるそう。
私が普段使用しているMacBook Pro(13インチ、Early 2015)のACアダプターは60W。
つまり2倍以上の出力があるということ。

ただ、分厚さを見てみると、MacBook ProのACアダプターと大きな差はありません。
一般的なノートパソコンのACアダプターと比べて長細さはあるものの、分厚さはそこまでではないので、持ち運びで大きなストレスを感じることはなさそうです。
必要十分な機能が揃ったインターフェイス

インターフェイスについては必要十分な機能がしっかり備わっているという印象。
右側の側面には電源や有線LANなど、基本的な機能が揃っていますね。
デジカメに使用したSDカードをそのまま挿せるマルチカードリーダーも絶対にあったほうがいいです。

左側の側面にはUSBポートが3つ(1つはType-C)、外部ディスプレイにつなげるためのHDMIとミニディスプレイポートも搭載。
これだけあれば、主な写真編集作業は問題なくできるでしょう。

背面にはとくになにもなし。
DAIVシリーズのパソコンは背面に電源を設置しているイメージが強かったのですが、DAIV-NG5500H1-S2はすっきりとした背中をしています。
バックライト&テンキーつきキーボード

キーボードは、キーピッチ約18mmのテンキー付き。
とくに目立った特徴のない、シンプルなキーボードという印象。
タッチパッドもWindowsパソコンによく搭載されている標準的なものに思えます。
基本的な操作は十分問題ないのですが、MacBook Proのトラックパッドに慣れていると少々固い感じがしてしまいますね。
指紋認証も搭載されておらず、CPUなどの中身にお金がかかっている分、キーボード周りでコストダウンして全体のバランスを調整しているのかも。

シンプルなキーボードですが、バックライトはきちんと搭載。
暗い部屋で作業するときはバックライトがないと不便なので、これはありがたい機能です。
AdobeRGB比98%のディスプレイ
写真をいじるうえでとくに重要なディスプレイは、AdobeRGB比98%でLEDバックライト搭載のフルHDタイプ。
「AdobeRGB比ってなんなの?」
という方は、カラーマネージメントモニターメーカー大手・EIZO社のサイトに掲載されていた説明をご覧ください。
Adobe RGBはsRGBと比較して、特にGの領域が広いこと、つまりより鮮やかな緑色を表現できることが特徴だ。
Adobe RGBは、フォトレタッチソフトのPhotoshopシリーズでおなじみのアドビシステムズによって1998年に定義された。sRGBのような国際規格ではないが、同社のグラフィックス関連アプリケーションの高いシェアを背景に、 プロフェッショナルのカラーイメージング環境、及び出版/印刷の分野などでは、事実上のデファクトスタンダードになっている。
引用元:EIZO株式会社 液晶ディスプレイの「色域」を理解しよう
AdobeRGB比100%に対応したディスプレイのほうが、より幅広い色を表現できるということですが、その分値段もお高くなります。
個人的な感覚ですが、趣味で写真を楽しむならAdobeRGB比98%でまったく問題ないレベル。
厳密に見ていくなら、ハードウェアキャリブレーションに対応した外付けのディスプレイを買ったほうがよいでしょう。
以前、AdobeRGB比100%で4K液晶を搭載したノートパソコンもお借りしたので、ディスプレイの色域にこだわりたい方はこちらの記事もご覧ください。

表面はマットな質感のノングレア加工

ディスプレイはノングレア加工が施されていて、蛍光灯などが反射しづらくなっています。
マットな質感で、風景写真などもチェックしやすいのでいい感じ。
ただ、「ツルッツルの光沢タイプのほうが好き!」という人もいます。
どちらがダメというわけではないので、最終的には好みの問題です。
デフォルトでは青みが強い印象

ChromeをインストールしてFlickrやこのブログを見てみたんですが、デフォルトの設定だと少し青みが強い印象。
私の眼球がポンコツである可能性も捨てきれませんが、きちんとした色を表示させるならキャリブレーションは必須でしょう。
ソフトウェアキャリブレーションには対応しているので、X-riteのi1Display Proなどを使って整えたほうがよさそう。
ちなみに、ハードウェアキャリブレーションに対応したDAIVシリーズは今のところないそうです。
今後の商品展開に期待です。
Lightroomで処理速度を調査

ここからは実際にDAIV-NG5500H1-S2の処理速度をチェック。
LightroomとPhotoshopの体験版をインストールしまして、RAW現像やレタッチの処理がどれくらい快適になるかを試してみます。
はてさて第8世代6コアCPUの実力はいかほどでしょうか。
RAWデータの等倍表示速度
まずはLightroomの等倍表示にどれくらい時間がかかるかをチェックしてみました。
使用したRAWデータは、有効画素数3635万画素のD810で撮影したものです。
普段お使いのパソコンを比べていかがでしょうか。
私がメインで使っているMacBook Pro(3.1GHzデュアルコアIntel Core i7)だと以下のような感じです。
【読み込み中】のマークがぐるぐる表示されている時間が全然ちがいますね。
DAIV-NG5500H1-S2のほうが段違いで早いです。
どちらもメモリは16GBですが、CPUのコア数は3倍の差があります。
DAIV-NG5500H1-S2にはグラフィックボードも搭載されているため、CPUだけの差ではありませんが。
311枚のRAWデータを書き出し
書き出しにかかる速度もチェックしてみました。
Lightroomの書き出し条件は以下の通り。
- 画質:100
- リサイズなし
- 解像度:350
- メタデータ:すべて
- 透かし:なし
こちらも下手くそながらムービーで撮影してみたので、ご覧ください。
今回からちゃんと三脚を使って撮るようになりました、少し成長・・・
えらい早いなーと思ってみていましたが、311枚のRAWデータを書き出すのに10分もかかりませんでした。

先日、MacBook Proで230枚のRAWデータを書き出したときは36分かかりましたから、猛烈に早いです。
以前お借りしたメモリ64GBを搭載したDAIV-NG7620M1-M2SH5-RAW(約40万円するモデル)よりも書き出し速度が早いような・・・
ギュンギュン上がるCPU使用率
ちなみに、書き出しをスタートするとCPU使用率がギュギュギュイーンと上がりました。

書き出し中はCPU使用率が常に100%。
12スレッドフル回転のタスクマネージャーなんて、普段なかなか目にできない光景。

書き出し中でもChromeで10個以上タブを開いてネットサーフィンできましたし、Photoshopでレタッチ作業も難なくできました。
6コア12スレッドは伊達じゃないですね。
ただ、ファンの排気音はそこそこ大きいです。
真夏の扇風機と同等以上の熱風も吐き出すので、パソコンの設置場所はよく考えたほうが良さそう。
生足の上に置いて作業するのは止めたほうが良さそうです。
Photoshopの操作も快適

Photoshopでいくつかの写真をレタッチしてみたんですが、常に快適でサックサク。
何枚もの調整レイヤーを重ねても、パソコンがフリーズしたり、重くなるようなことはありませんでした。
試しにChromeで20個以上のタブを開いて、Youtubeで音楽を流しつつ、Lightroomで書き出しもしながらPhotoshopで作業してみたんですが、なんら不都合はありませんでした。
強いて気になる点をあげるなら、ファンがやかましいということくらい。
排気音にさえ目をつぶれば、素晴らしく快適です。
RAW現像用のパソコンはCPUが大事

WordやExcelが不要なら約15万円で購入できる、マウスコンピューターのDAIV-NG5500H1-S2というモデル。
ディスプレイやキーボードは一般的なノートパソコンと大きな差は感じませんでしたが、CPU周りの性能は段違い。
「Lightroomの等倍表示が遅い・・・」
「RAW現像に時間がかかりすぎる・・・」
といったストレスから解放されます。
ただ、デフォルトだとストレージがSSD240GBしかないので、オプションで増設するか、外付けHDDの購入をおすすめします。
Amazonのプライム会員ならプライムフォトにデータをストックしてもよさそう。
BenQのお買い得なカラーマネージメントモニターと組み合わせれば、25万円以下でそこそこの環境を整えられますね。
写真編集用にコスパの高いパソコンを探しているなら、マウスコンピューターのDAIV-NG5500H1-S2はおすすめですよ。